指定暴力団六代目山口組から離脱した極心連合会橋本弘文会長と浅野俊雄若頭が引退を表明した。
当初は、独立団体もしくは神戸山口組への参画との情報があったが、極道からの引退という結末に驚きの声が上がっている。
橋本会長は複数の直系組長が離脱して新組織神戸山口組を結成した8月以降の山口組分裂に伴う組織内部の批判や、人事上の不満などが背景にあったと見られている。
来歴
橋本弘文 本名:姜弘文
1963年、頃南一家吉田組に加入後、吉田組が解散したため、自ら橋本組を結成した。
1976年、山健組へ加入。山本健一組長が死去すると、橋本組を極心連合会と改め、直後に勃発した山一抗争では武闘派として抗争に参加するなど次第に頭角を現した。
1989年、山健組組長の渡辺芳則が山口組五代目組長となり、桑田兼吉が三代目山健組の組長となり、橋本弘文は三代目山健組若頭に就任した。
1997年、桑田兼吉が逮捕され、2003年、組長不在であった山健組において組長代行に就任。
2005年4月、渡辺芳則五代目山口組組長から盃を受け山口組直参となった。
2005年12月、不正競争防止法違反により逮捕。
2011年8月、島田紳助さんが暴力団関係者との交際を理由に芸能界を引退。橋本会長と親密な関係であったことが報道される。
2012年11月、大阪府内のゴルフ場において暴力団関係者であることを隠してプレーしたことにより、元ボクシング世界王者で極心連合会相談役の渡辺二郎と共に詐欺容疑で逮捕。
2013年12月、アメリカ財務省は、橋本会長を国外の著しい犯罪組織とその支持者であるとして、国際緊急経済権限法・大統領令13581号に基づき、米国司法権の及ぶ範囲の資産凍結、米国民との取引禁止させる制裁対象とした。