大阪府警は17日、大阪市西成区の歓楽街・飛田新地の飲食店、所謂ちょんの間で、女性従業員に売春をさせたとして、指定暴力団六代目山口組系極心連合会幹部で、傘下極闘会会長の浅野俊雄容疑者(64)ら男女6人を売春防止法違反(周旋)容疑で逮捕した。
浅野容疑者らは昨年12月と今年3月、西成区のちょんの間「銀河」において、男性客2人(29歳、44歳)を相手に売春させた疑い。
この店では月400万円前後の売り上げがあり、一部が上納金として暴力団に渡っていたとみて調べる方針。
立件の可能性は
飛田新地の飲食店は時間制の料亭であり、15分単位などの短時間で入店する。一般的には時間制の飲食店は食べ放題である場合が一般的だが、そこに在籍する女性従業員はなぜか客と恋に落ちるケースが非常に多い。多いと言うか100%恋に落ち、料理どころではなくなる。その恋も時間が来ればすぐに冷めてしまうという調子である。
店はあくまで料亭であり、そこで客と従業員が恋に落ちる事に関しては黙認しているが、これが管理売春ではないという建前である。
今回のケースは売春防止法における斡旋行為とみなされての逮捕だが、売春での立件は非常に難しく、相当な証拠を押さえていたと見られる。もしくは警察のノルマ稼ぎとのみかたもあるが、これが立件できるのであれば全ての遊郭、ソープランド等が摘発されることになる。つまり、警察のさじ加減ひとつでこの手の風俗店は一掃される。
元タレントの坂口杏里氏も働いていたとされる飛田新地だが、警察はどこまで本気で捜査をするのか注目される。