神戸の子供たちが心待ちにしていた六代目山口組総本部で催されるハロウィンが中止になる事となり、少年少女の間に震撼が走った。
山口組のハロウィンは三代目時代に、近所に住む外国人の子どもがお菓子をねだりに来た事が発端となり、次第に日本人の子供にも口コミで広がり、五代目時代からは、現在の本格的なお菓子配布が行われるようになり去年まで毎年行われていた。
しかし、8月に山健組を中心とした13団体が山口組から離脱し、新たに神戸山口組を結成、緊張状態が続く中、山口組としてはハロウィンどころではないと懸念され、2015年度は中止となった。
兵庫県警の捜査関係者は中止について、「分裂後の情勢から、子供たちを抗争の危険に巻き込んではいけないと考えたのではないか」と幾分トーンダウンした見解を述べ、山口組に対して一定の理解を示している。
山口組総本部に貼りだされたハロウィン中止の張り紙
御知らせ
毎年十月三十一日には、恒例のハロウィンを催して居り
ましたが、本年度は諸般の事情により中止する事に
なりました。楽しみにして頂いて居りました御子様方
には大変残念な思いをさせますが来年は必ず開催致し
ますので、楽しみにしていてください。
取り急ぎご報告させていただきます。
六代目 山口組総本部
「諸般の事情」と書かれているが、大人たちにはその事情が理解できるだろうが、子供には皆目検討もつかず、ただただ悲しみにくれるばかりだ。
しかし、山口組側としても、子どもたちが「お菓子をくれなきゃイタズラするぞ!」という分には可愛いものだが、招かれざる客にいたずらされる懸念がある為、涙を飲んでの中止である。
「来年には必ず開催する」と記載されているところを見ると、分裂問題をこの一年で解決するという宣言にも見え、「トリック・オア・トリート 」では無く、「デッド・オア・アライブ」の一年となりそうだ。