【福井】正木組・宮原組本部事務所を使用禁止処分

2017/10/20

福井地裁は２０日、指定暴力団神戸山口組系正木組本部事務所（福井県敦賀市本町1丁目4-20）と指定暴力団六代目山口組系中西組傘下宮原組本部事務所（福井県福井市有楽町4-21）を組事務所としての使用を禁止する仮処分を決定した。

正木組は、指定暴力団神戸山口組の２次団体で、宮原組は指定暴力団六代目山口組の３次団体。

県暴力追放センターが周辺住民に代わって原告となる代理訴訟制度を使い申し立てており、複数の暴力団事務所が同時に使用禁止となる決定は全国で初めて。

福井地裁の執行官や県警組織犯罪対策課員ら約３０人が２０日、両事務所に出向き、禁止事項として

▽定例会や儀式を行う

▽構成員を立ち入らせる

▽連絡員を常駐する

▽外壁に紋章や表札を設置する

を明記した公示書を執行官がフェンスや扉に貼り付けた。

六代目山口組と神戸山口組は対立抗争状態にあり、１６年２月には、正木組の事務所に銃弾が撃ち込まれ、実行犯の山口組系中西組傘下組員が現行犯逮捕される事件があった。

❖ヤクザニュース❖2016/2/23２３日、午前９時５５分頃、福井県敦賀市の正木組本部事務所に男が拳銃を数発発砲する事件が起こった。正木組は指定暴力団六代目山口組から神戸山口組に移籍しており、正木年男組長は神戸山口組において、総本部長の役に就いている。逃げた...

正木組事務所の周辺住民は発砲事件で実際に安全が脅かされ、宮原組事務所の周辺住民は発砲事件に対する報復に巻き込まれる恐れがあるとして、ともに平穏に暮らせる人格権が侵害されていると主張、組事務所の使用差し止めを求めていた。